男子バスケットボール日本代表が44年ぶりのオリンピック出場を決めた2020年開催の東京オリンピック。
八村塁選手のNBAドラフトや日本代表女子のアジア5連覇など、バスケットはオリンピックでも注目されている競技です。
バスケットの魅力は豪快なダンクシュートや遠くから打つ3ポイントシュートですが、ルールが複雑で、突然笛が鳴り相手ボールになることも少なくありません。
東京オリンピックのバスケットをさらに楽しむためにも、バスケットボールのルールを紹介します。
【東京オリンピック】バスケットボール基本情報
引用:東京オリンピック・パラリンピック準備局
バスケットボールのルールは基本情報に基づき、あらかじめ決められているものと、プレイ中に反則となるものがあります。
まず、基本的なバスケットボールの情報を紹介します。
1.ボールの大きさ
バスケットボールの大きさは、男子と女子で異なります。
【男子用】
・周囲74.9~78.0cm
・重量567~650g
【女子用】
・周囲72.4~73.7cm
・重量510~567g
素材は天然皮革で国際大会公式球と決まっています。
バスケットボールの大きさは、男子用は7号球、女子用は6号球です。
女子用のボールの方が男性用ボールより小さいです。
女子用のボールは以前7号サイズでしたが、平成25年に6号サイズへと変更になっています。
昔バスケットをしていた人は女子のボールの大きさが小さくなったと感じる人もいるかもしれません。
女子のバスケットボールの大きさにも注目してみてください。
また、NBAで使われているボールは専用球ですので、74.9cm~75.5cmと男子のボールより少し小さいボールです。
2.リングの大きさ、3ポイントライン、コートの広さ
リングの大きさ、3ポイントライン、コートの広さは男子も女子も変わりません。
●リングの大きさ:高さ305cm、内径 45~45.9cm
●コートの広さ:28m×15m
●3ポイントライン:6.75m
バスケットボールはこのコート上で、敵味方合わせて10人の選手が決められた時間内に点数を取り合うゲームです。
ちなみにNBAでの3ポイントラインは7.25mとNBAの方が遠いですが、日本のプロリーグを含めNBA以外は同じ3ポイントラインの長さです。
【東京オリンピック】バスケットボールの基本的なルール
次に、バスケットボールの基本的なルールを紹介します。
バスケットボールの基本的なルール
●コートに入れるのは5人(登録人数12名で帰化選手1名、交代は何度でも可能)
●10分×4クオーター制(1~2、3~4クオーターの間は2分、2~3クオーターはハーフタイム10分休憩)、延長5分×前後半
●ハーフタイム後コートチェンジ
●点数について…3ポイントラインの前:2点、3ポイントエリアの後ろ全て3点、フリースロー1点
●タイムアウトの数:前半2回(1~2クオーター)、後半3回(3~4クオーター)、延長は1回。
●ゴールテンディング…シュートしたボールがリングより上にあり、かつ最高到達点から落ちている時にディフェンスの人がボールを触ると反則になるので、シュートできたものとみなされて点数が加算されます。
※加算点数は、2点または3点となる。
1試合に1~2つ(ない場合もある)あるゴールテンディングは、リング上で最高到達 点から下がる時にディフェンスの人が手でボールを触れてはいけないルールです。
ゴールテンディングは、身長の高い人が有利にならないためのルールとされていま す。
ゴールテンディングは難しいですが、リングにシュートが入っていない時に点数がカ ウントされたらこのルールが採用されたと考えると分かりやすいでしょう。
タイムアウト
次にタイムアウトについてですが、3~4クオーターの間に3回タイムアウトは取れますが、4クオーターの残り2分間のタイムアウトは2回までしかとれません。
タイムアウトは終盤の接戦時に多く使いたいことが多いので、このようなルールになっています。
※タイムアウトを前半に1度しか使わなくても、後半のタイムアウトは4回にはなりません。
※フリースロー…誰にも邪魔されずシュートをするチャンス。1本~最高3本までシュートができます。
得点は1点から最大4点まで1度に入ります(4点は反則があるときのみの点数)。
【東京オリンピック】バスケットボールは時間のルールが複雑
バスケットボールのルールで最も難しいのが、時間のルールです。
バスケットボールには24秒、14秒、8秒、5秒、3秒と5つの時間があります。
この時間のルールを破ったらすべて相手ボールです。
時間のルールについて紹介します。
①基本は24秒ルールと14秒ルールで攻撃・守備
基本的には24秒以内で攻撃・守備をしますが、2018年から新たに国際大会で14秒ルールが採用されました。
24秒:自分のチームがボールを持ってからシュートを打つまでです(外れてもリングに当たればよい)。
14秒:シュート後オフェンスリバウンドを取れた後の攻撃は、24秒に戻るのではなく14秒にリセットされます。
14秒ルールが採用されたことで、さらにスピーディな点の取り合いが可能です。
14秒ルールは現在、国際大会だけではなくNBAをはじめ日本のBリーグなどほとんどのバスケットボールの試合に採用されています。
また、オフェンス中に相手が反則をした時は、時間が何秒残っていても14秒にリセットされます。
※オフェンス…攻撃、ディフェンス…守備
②8秒で流れが変わることも
バスケットは、自分が攻撃するコートと守るコートがあります(コートの行き来は可能)。
自分の攻撃するコートに、8秒以内入れなければ相手ボールになります。
また、ボールを自分の攻撃するコートに入れたあとは、相手のコートにボールをもって戻ることも相手ボールです(ディフェンスがボールをカットした場合は可能)。
8秒ルールにより接戦の試合で、自分のコート内でボールを回すなどの「勝ち逃げ」を防止します。
③5秒・3秒ルール
ボールを持った人にあるルールが5秒ルールです。
ボールを持ったら5秒以内に、パス・ドリブル・シュートのどれかをしなければなりません。
次に3秒ルールですが、ゴール下に長方形のラインがあり、攻撃時、長方形のラインの中に連続して3秒以上いることは反則になります。
この反則で、身長が高い人がゴール下に長時間いることを防ぎます。
【東京オリンピック】バスケットボールの反則
最後に反則です。
相手ボールになる場合と、フリースローになる場合があります。
相手ボールになる場合
以下の反則をした場合、相手ボールです。
●ダブルドリブル…両手でドリブルすること(はじめのみ良い)、1度ドリブルを止めてもう1度ドリブルをすること
●トラベリング…ボールをもって3歩以上歩くこと(はじめの着地は両足をつくと1歩とカウント)
●ファールの時…チームファールが1つのクオーターで5つ以内でかつファールがシュートではない時●攻撃時のファール…攻撃時のファールはチームファールが5つめでも相手ボールです。
※ファール…ボールではなく相手の手を押す・触る・たたくこと
フリースローになる場合
●シュート時のファール…ファール後そのシュートが決まればボーナス1本、決まらなければ2点シュートなら2本、3点なら3本をシュートチャンスがあります。
●チームファールが1クオーターに5つ以上の時…オフェンスファール以外は全てのファールで2本のフリースローとなります。
●悪質なファール…挑発や危険な反則の場合は、1本のフリースローかつ自分たちのボールになります。
バスケットボールは選手や監督、ベンチなどが挑発行為や悪質な行為をすると反則が取られます。
【東京オリンピック】バスケットボールまとめ
東京オリンピックのバスケットボールはすでにNBA選手がたくさんいるアメリカが出場します。
また、日本チームも5人制では男女とも出場が決まりました。
笛が鳴ったときや、突然点数が入ったときなどのためにも基本的なルールを知っておくのは必要ですが、ルールの他にも点の取り合いやダンクシュートなどのみどごろがあります。
バスケットボールのルールを理解し、バスケットボール観戦を楽しみましょう。
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